どうも、ふーと(@Aizawa_hutoP)です。
もう8月も終わろうとしていますが、全然夏っぽいことしてないことに気づきました。
インドア派なので屋内で夏っぽいことしたいんですけど、夏っぽいことって大体屋外な印象ありますよね。
海とか山とか。
そんなインドア派な僕はボードゲームで遊ぶことの多い夏でした。
そこで今回はある意味夏らしいボードゲームを紹介します。
その名も…
のびのびTRPG ザ・ホラーです。
「TRPGじゃん!」というツッコミが聞こえてきそうですが(笑)
その名の通りのびのびとTRPGを楽しむことができるボードゲームになっています。
今回はこのゲームについて紹介していきます。
目次
のびのびTRPG ザ・ホラーとは
TRPGというのは、会話とダイスを使ってみんなで物語を紡いでいくゲームである。
この「のびのびTRPG ザ・ホラー」は、そのなかでも、ひときわ簡単なもの。
ちょっぴり怖いTRPGでもあり……そして、抜群に楽しいTRPGだ。たぶん。事前の準備も、戦略的な駆け引きも、筆記用具も必要ない。
気の合う何人かの仲間がいれば、それだけで大丈夫。
カードをめくって脈絡のない場面を繋ぎ、会話とダイスと笑いと悲鳴を添えれば、たちどころに、君たちだけのホラーストーリーができあがるだろう(場合によってはコメディになる)。さあ……まずは、君たちの分身となるPCカードを手に取って。
人智の及ばぬ隙間に潜む、恐怖と希望をつなぐ旅に出よう。公式ホームページより引用
辺境紳士社交場様から発売されている、TRPGを楽しめるボードゲーム。
既存のTRPGはどうしても準備が必要だったりキーパー(ゲームマスター)が必要だったりと、手間も掛かるし初心者にはちょっとハードルの高いものになっています。
のびのびTRPGはそのハードルを低くし、TRPG初心者でもTRPGを楽しめるボードゲームとなっています。
「TRPGはやったことないけど興味がある」
「手軽にTRPGを楽しみたい」
という方にとっては、まさにうってつけですね。
ゲームの流れ(簡略ver)
まずは簡単にゲームの流れを。
- PCを選ぶ
- 最初のGMと場面PCを決める
- イントロダクションカードを引く
- GMは場面カードを1枚引く
- 場面PCは判定orロールプレイをする
- 場面PCは5に成功したら光カード、失敗したら闇カードを引く
- GMと場面PCを左隣のプレイヤーに移して4に戻る
- 全員が3回GMを担当したら、クライマックスカードを1枚引く
- 最後の判定を行う
- おしまい
こんな感じ。
次項から具体的な流れを見ていきます。
ゲームの進行・ルール
まずはキャラクターを選ぼう
まず最初にPC(プレイヤーキャラクター)を選びます。
PCは自分の分身、つまり選んだキャラクターになりきるという感じですね。
のびのびTRPG ザ・ホラーでは12種類のキャラクターから選ぶことになります。
女子高生、探偵、アイドル、巫女などなど。
自分のやりたい職業で選んでもいいし、ロールプレイしやすい職業で選んでもいいでしょう。
JDちゃん可愛い
GM(ゲームマスター)を決める
GMはTRPGにおける審判・語り部役です。
のびのびTRPGではGMがローテーション制になっていますので、ここでは最初のGMを決めることになります。
難しそうに感じるかもしれませんが、のびのびTRPGにおけるGMはカードに書かれていることを読むだけでも大丈夫です。
気負いせずにやってみましょう。
そしてGMの左隣のプレイヤーが場面PCになります。
物語の導入、イントロダクション
GMが決まったらイントロダクションカードを1枚引きます。
その名の通り、物語の導入が書かれているカードですね。
例えばこのようなカード。
まさにゾンビゲームのような物語に展開していくイントロですね。
このように、イントロダクションカードを引いて物語の主軸が決まっていきます。
このカードは全部で8枚しかありませんが、ゲームに慣れてきたらオリジナルのイントロダクションにしてみても面白そうです。
こんなイントロでも楽しそう。
シーンカード
ここからがいわゆるメインフェイズ。
イントロが決まったら、GMはシーンカードを1枚引きます。
シーンカードはその名の通り、物語場面を表すカード。
カード名とフレーバーテキスト、そして判定が書いてあります。
このカードならば先程のイントロ「ゾンビでいっぱい」につなげると『ゾンビが襲い掛かってきた!』という状況になりますね。
こんな感じでストーリーを繋げてみるのもGMの役割です。
そしてこの場面における主役が場面PC!
場面PCはシーンカードに従って判定を行います。
(判定についての詳細は後述)
場面PCは判定に成功したら光カード、失敗したら闇カードを1枚入手します。
その後、GMと場面PCをそれぞれ左隣のプレイヤーにローテーションして、また新たなシーンカードを引く、という繰り返しになります。
判定はダイスで!
シーンカード「さまよう亡者」の判定は『【力:亡者の数】or【技:亡者の数】で成功』とあります。
「亡者の数」はフレーバーテキストに書いてあるように、GMの振った3D(=ダイス3つの合計値)で決まります。
力・技はPCカードによってそれぞれ決まっています。
例えば場面PCが警官だったとしましょう。
警官の力は5、技は2となります。
今回の判定では数値の高い力で判定しましょう。
場面PCは2D(ダイス2つ)を振り、そこに力の値である5を加えた数値が判定値となります。
この判定値が亡者の数以上なら成功、そうでなければ失敗ということですね。
例えば亡者の数が12なら、場面PCの振ったダイスの目が7以上で判定成功になります。
このように普通に判定してもいいですが、スキルを使うのもいいでしょう。
このスキルもPCカードによってそれぞれ設定されています。
(例に上げた警官の場合は「他社の判定」と書かれているため、自分以外が場面PCの時にしか使えませんが)
スキルによって判定値に数値を加えたり、判定方法を変えたりといろいろとあるので、場面に応じて使ってみると面白いですね。
ロールプレイによる判定
シーンカードの中にはロールプレイで判定を行うものもあります。
この「おののく仲間」の場合は、場面PCが実際に仲間に勇気づける一言を掛けてみましょう。
その様子を見てGMが成功か失敗かを判定します。
成功・失敗の基準はないのでGMが好きに判断してOKです。
ロールプレイということですが、実際にキャラクターを演じて格好いいセリフを言うのも良し、「ああした」「こうした」と説明口調になっても良し、です。
場面PCだけでなく他のPCが話に加わるのも面白いでしょう。
例えば警官が場面PCなら「私がついている、安心して」とかですかね?
これで成功かどうかはGMが判断する、という感じです。
特徴を加える光と闇のカード
判定の結果によって手に入る光カード・闇カードはこのようなものになります。
実は魔法少女だった!とかロケットランチャーを手に入れた!とかそういう設定がどんどん加わっていくイメージ。
これらのカードを手に入れることで新たなスキルを習得したり、力・技の値が増えたりします。
基本的にデメリットのみのカードはないので、闇のカードを引いても気にすることはありません。
またこれらのカードはNPCとして手に入る場合もあります。
ストーリーに絡ませて登場させても面白そうです。
クライマックスには無理矢理でも登場させて盛り上げるといいでしょう。
物語はクライマックスへ…
全プレイヤーが3回GMを担当したら、物語もとうとう終盤。
クライマックスカードを1枚引きます。
物語の総まとめ的なカードですね。
今まで出てきたシーンカードや光・闇カードからうまいこと物語を考えてみましょう。
この「自爆装置」なら、なんやかんやゾンビから逃げている間に政府かどっかがゾンビのいる一帯を爆破しようとしている、という場面でしょうか。
「誰かがひょんなことから自爆装置のスイッチを押してしまった」みたいな展開もありえそうですね。
ここでクライマックスカードに書かれている判定を行います。
クライマックスではGMはいないものとし、プレイヤー全員が話に参加します。
この判定の成功・失敗で物語がどのような終わりを迎えるのかが変わってくるといった感じですね。
判定成功なら「全員うまく爆発を回避してゾンビが消滅した」とか「実は自爆装置ではなくゾンビ浄化装置だった。あたり一帯のゾンビは消滅して世界に平和が戻った」とか。
判定失敗なら「全滅END」でもいいですし、「かろうじて生き残った一人が心に傷を追ったままいつもの日常に戻った」とか。
全員で相談して、面白い物語の結末を考えてみましょう。
そうしたらこのゲームは終了です。
一般的なTRPGとの違い
ここまで「のびのびTRPG」について説明してきました。
ゲームの流れはわかったのですが、いわゆる普通のTRPGとは何が違うの?という点が気になる方は少なからずいるかな?と思ったのでまとめてみます。
ここでは僕が「クトゥルフ神話TRPG」をプレイしたことがあるので、それと比較して大きく違う点を上げてみようと思います。
短時間でプレイできる
のびのびTRPGは所要時間目安が30〜60分。
それに対しクトゥルフTRPGは(シナリオにもよりますが)2時間以上掛かるのがザラで長いと半日以上かかったりします。
シナリオを準備する必要がない
一般的なTRPGでは誰かが書いたシナリオをあらかじめ準備して、GMはそれを読んでおく必要があります。
のびのびTRPGはそういった下準備が必要なく、仲間さえ集まればすぐにプレイできるのが魅力的ですね。
GMもシナリオに参加できる
クトゥルフTRPGはGM(キーパー)が一人いて、最初から最後までゲームの監督役に努めます。
NPCを動かしたりはできるものの、展開を知っているため「冒険を楽しむ」的なものはありません。
のびのびTRPGではGMがローテーション制ですので、GM含む全員が冒険を楽しむことができます。
まあこの点はメリットともデメリットとも言えないところですね。
TRPG初心者同士でやる分にはメリットだと思います。
(もしTRPG経験者一人と他初心者でプレイする場合は、最初はGMのローテーションをやめて経験者が担当するようにしても良さそうです。)
キャラクターの作成ができない
クトゥルフTRPGではキャラクターの職業だけではなく、力や頭脳といったパラメーターや、得意技能などをゲーム開始前に設定します。
のびのびTRPGではPCがあらかじめ決められた12種類しかありませんので、物足りなさがあるかもしれません。
まあゲームには関係しない範囲でキャラクターの設定を作って楽しむ分には良いと思います。
(名前とかちょっとした性格とか)
行動に目的が伴う
クトゥルフTRPGは自由に行動できます。
しかしその自由度のために初心者の方は「何をすればいいのかわからない」という状況にもなるかもしれません。
のびのびTRPGではシーンカードで「いかにこの場面を乗り切るか」というある程度の目的が与えられます。
この目的達成のためならどういう行動をとっても良いので、何もヒントがない状態よりは動きやすいかなと思います。
TRPG経験者だと物足りなさがあるかもしれませんが、初心者にとっては非常にありがたい部分かなぁと。
まとめ
何度も言いますがTRPG初心者にはオススメです。
パーティーゲーム感覚でTRPGがプレイできますので、敷居も高くないしTRPG経験者がいなくても楽しめると思います。
まずはこの「のびのびTRPG」でTRPGに慣れて、そこから他のTRPGに手を広げていくのがいいんじゃないかなぁと。
僕もまだ買ってプレイできてない(一人でやってた)ので、プレイしたらリプレイも書いてみようかなと思います。
それでは〜
※2017/12/04追記
TRPG初心者でプレイする場合は、あらかじめ「パーティーゲームであること」「会話を楽しむゲームであること」をしっかり伝えておくと良さそうです。
ボードゲームと思ってしまうと、難しく考えてあまり会話が弾まなかったりすることもあったので……
そのため、細かいルール等は気にせずに自分たちがプレイしやすいように解釈してしまえば良いかなと思います。
「みんなで楽しむこと」を最優先にプレイしていきましょう。
ホラーではなくファンタジーもあります(こっちの方がリリース先でした)
ホラーとファンタジーのカードを混ぜても遊んでもOKみたいです。
「ファンタジー世界での冒険」というテーマなので、初心者はこちらの方がプレイしやすいかも?
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