『パンデミック:クトゥルフの呼び声』のレビュー

どうも、ふーと(@Aizawa_hutoP)です。
 

ゲームマーケット2017秋の開催が近づいていますね。
行きたかったのですが、最近金欠なので見送り…。

交通費はともかく、どうせ参加するなら一杯買いたいなぁと思うとどうしても金が無くて厳しい感じです。
 

さて。
今回は協力型ボードゲーム『パンデミック:クトゥルフの呼び声』の紹介となります。
 

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パンデミック:クトゥルフの呼び声

増え続ける邪教の信徒<カルティスト>たちを撃退し、旧支配者<オールド・ワン>の復活を阻止せよ!

「パンデミック:クトゥルフの呼び声」は、協力型ゲームです。プレイヤーはそれぞれ探索者となり、独自の特殊能力を使ってチームを勝利に導いてください。
プレイヤーが勝つか負けるかは全員一緒です。

ホビージャパンより

  • 人数:2-4人
  • 対象年齢:14歳以上
  • 時間:約40分

有名な協力型ボードゲーム『パンデミック』に、『クトゥルフの呼び声』の世界観をミックスしたボードゲーム。

オリジナルの『パンデミック』ではその名の通り、病原体の拡大を防ぐためにプレイヤーが協力してウイルスを除去したり特効薬を開発する…といったゲームです。

『パンデミック:クトゥルフの呼び声』では邪神の復活を防ぐため、プレイヤーが協力して異界とのゲートを封印するという設定のゲームになっています。
 

『クトゥルフ』と言えばクトゥルフ神話TRPGが有名ですよね。
クトゥルフTRPGをプレイしたことがある方なら、聞いたことのある名前がチラホラ出てくるので間違いなく楽しめるでしょう。

もちろんクトゥルフの世界観について知らなくても、問題なくゲームを楽しむことはできます。
『パンデミック』を踏襲したシステムになっているので、ゲームとしてだけ見てもやりがいがありますね。

(ちなみに僕はパンデミックをプレイしたことはないので、そちらとのプレイ感の比較はできません)
 

ゲームの概要

先程も書きましたが、このゲームは協力型ゲームです。
そのため、このゲームではプレイヤー全員が勝利、またはプレイヤー全員が敗北という形の結果になります。

そんな協力ゲームということで、プレイヤー達の目的もシンプル。

  • 勝利条件を達成すること
  • 敗北条件を満たさないこと

具体的に見ていきましょう。

勝利条件

このゲームで勝利するためには、各地に存在する4つの『ゲート』を封印する必要があります。
それ以外の勝利条件はありません。
 

敗北条件

以下の敗北条件のどれか1つでも満たした時点でゲームは終了。
敗北となります。

  • クトゥルフが覚醒する
  • 邪教の信徒トークンの数がなくなり、配置できなくなる
  • ショゴス・トークンの数がなくなり、配置できなくなる
  • プレイヤーカードの山札がなくなり、引けなくなる
  • 全てのプレイヤーが狂気状態になる

詳しいことは後々説明していきますが、要は長期戦になったら厳しいということ。
できるだけ早くゲートを封印していきましょう。
 

ゲームの流れ

プレイヤー1の行動→召喚ステップ→プレイヤー2の行動→召喚ステップ→プレイヤー3の行動・・・
といった感じに、各プレイヤーの手番が終わる度に「召喚ステップ」を挟んで次のプレイヤーの手番に移っていきます。

召喚フェイズについても後に詳しく書きますが、簡単に言えば相手側のターン。
相手のターンがたくさん回ってくるので、モタモタしているとすぐに敗北に近づきます。
 

ゲームの詳細

セットアップ

ゲームはこのボード上で行われます。
「アーカム」「インスマス」「ダンウィッチ」「キングスポート」という4つの町を行ったり来たりしてゲームが進んでいきます。
 

アーカムに注目して見るとこんな感じ。
「鉄道駅」「大学」というように、町の中の施設毎にマス目が振られています。

特に見ていただきたいのは「公園」のマス。
なんだか不気味なデザインのマスになっているのですが、これが『ゲート』になります。

ゲートは各町に一つずつ存在しています。
 

オールド・ワン・カードの配置

ボードの上部には『オールド・ワン・カード』と呼ばれるタロットサイズのカードが配置されます。

オールド・ワンとはクトゥルフ神話の神格、旧支配者と言われている神々のこと。
『パンデミック:クトゥルフの呼び声』ではその中から12のオールド・ワンが登場します。
 

一回のゲームではランダムに選ばれた6体のオールド・ワン+『クトゥルフ』を使用します。
ゲームが進むに連れてオールド・ワンが左から順に覚醒していき、最終的に右端にいるクトゥルフが覚醒したら敗北になります。
 

オールド・ワンは覚醒する度にゲームに影響を及ぼしていきます。
覚醒すればするほど不利になっていくので、できるだけオールド・ワンを覚醒させないようにしていきたいところ。
 

邪教の信徒とショゴスの配置

邪神を覚醒させようとする悪い奴。
彼らは『召喚カード』に沿って配置されます。
 

召喚カードは「大学」「工場」というように各施設の名前が書かれているカードになります。
この召喚カードで山札を作り、指定された場所に邪教の信徒・ショゴスが配置されます。
 

邪教の信徒

邪教の信徒はこんなやつ。
全部で26人、初期配置で12体配置されます。

その後も召喚ステップ(相手側ターン)で2~3体配置され、このコマが配置できない(数が足りなくなった)場合は敗北となります。

ゲートを封印するのが目的ではありますが、その過程で邪教の信徒も撃退していく必要があるということですね。
 

この邪教の信徒は各マスに最大3人まで配置され、4人目が配置されようとする場合は4人目を置く代わりにオールド・ワンが覚醒してしまいます。

後述しますがゲームのシステム上、邪教の信徒は同じマスに配置されやすくなっているため、撃退せず放置してるとどんどんオールド・ワンが覚醒するという恐ろしい事態に…。
 

ショゴス

完全に邪悪なモンスターと言えるような姿をしていますね。
オールド・ワンによって創られた下級種族という立ち位置のモンスターです。

ショゴスは全部で3体、初期配置では1体がボード上に配置されます。
邪教の信徒と同様、ショゴスも配置できなくなったら敗北。

とは言えショゴスは後述する『邪悪の胎動』のタイミング、またはオールド・ワンの効果でのみ配置されていくため、邪教の信徒ほどは増えていきません。
 

ショゴスは召喚ステップで一番近いゲートに向かって移動し、ゲートのマスにいる状態でさらに移動するとオールド・ワンを覚醒させます。

邪神の教徒だけでなくショゴスも撃退していく必要があるのですが、神話生物ということもあり撃退には手間がかかります。
 

プレイヤーキャラの選択

各プレイヤーはそれぞれ異なる職業のキャラクターを操作します。
「記者」「ハンター」「医師」といった感じですね。

このキャラクターたちはそれぞれ異なる能力を持っています。
例えば「ハンター」なら邪教の信徒やショゴスの撃退に強いですし、ドライバーなら移動が容易。

それぞれの能力を活かした役割分担で協力していくのが良いでしょう。
 

プレイヤーカードの準備

プレイヤーカードは各プレイヤーが持つ手札となります。
プレイヤーカードには2種類あるのですが、これらを駆使して移動・ゲートの封印を行います。
 

手がかりカード

プレイヤーカードの多くは、このように町の名前が書かれた『手がかりカード』になります。

ゲートを封印する場合は、同名の手がかりカードを5枚消費する必要があります。

アーカムにあるゲート(公園のマス)を封印する場合は、そのマスにいる状態で「アーカム」の手がかりカードを5枚まとめて捨てる。

ゲートを封印する他、移動手段にもなります。
通常は1マスずつ徒歩で移動するのですが、バス停マークのあるマスでこの手がかりを捨てることで、書かれている町までワープが可能!

手数を減らすためにも積極的に使っていきたいのですが、使いすぎるとゲートの封印に必要な枚数を集められない、ということにもなり得るのが悩ましいところ。
 

またこの手がかりカードの枚数を減らすことで難易度の上がった、ハードモードにすることもできます。
 

遺物カード

手がかりカード以外にも、このような『遺物カード』を得ることもあります。
いわゆるお助けアイテム、マジックカード的なやつですね。

基本的には一度使用したら無くなってしまうのですが、強力な効果ばかり。
ただし使用する際には『正気度ロール』をしなければなりません。
 

正気度ロール

各プレイヤーには正気度マーカーが4つ与えられます。
これがこのゲームにおける『SAN値』ってやつですね。

遺物カードを使用する、といった何らかの条件で正気度ロールをする場合は、写真右の専用ダイスを振りSANチェックを行います。

ダイス目としては、SAN値の減少なし、1つ又は2つマーカーを失う、邪教の信徒が増える、という4種類。
 

正気度ロールを行い正気度マーカーがなくなってしまった場合は発狂して『狂気状態』となり、行動やキャラクターの能力に制限がかかってしまいます。
 

狂気状態になったプレイヤーは、キャラクターカードを裏面に。
キャラクターの能力に制限がかかった状態を示しています。

狂気状態の能力も職業によってそれぞれ異なっているため、比較的デメリットの少ない職業のプレイヤーが率先して遺物カードを使う、という工夫もあったりなかったり。
 

邪悪の胎動

各プレイヤーに最初の手札としてプレイヤーカードを配った後、残ったプレイヤーカードに『邪悪の胎動』カードを4枚加えてプレイヤー共通の山札とします。

プレイヤーは手番の後、手札の補充をこの山札から行うのですが、『邪悪の胎動』カードを引いてしまった場合、様々なデメリット効果が発動します。

  • 正気度ロール
  • オールド・ワンの覚醒
  • ショゴスの出現
  • 使用済みの召喚カードを山札の上に戻す

このカードの存在がゲームの難易度を一気に上げていますね(笑)
 

ゲームのプレイ

プレイヤーの行動

ここまできたら長かったセットアップも終わり、ようやくゲームの開始となります。

各プレイヤーの手番では4回の行動を行うことが出来ます。
ここでの「行動」は大まかに4種類。

  • 移動
  • 邪教の信徒・ショゴスの撃退
  • 他プレイヤーとの手札のやり取り
  • ゲートの封印

1マス移動する度に1回行動を消費、邪教の信徒を一人撃退するのに1回行動を消費、他のプレイヤーから手札を1枚貰うのに1回行動を消費……というように、何かをする度に1回の行動回数を消費していきます。

またショゴスを撃退する場合は3回行動を消費する必要があります。

ここに記載されていない行動(遺物カードの使用)は行動回数を消費しません。
 

この4回の行動が終わったら、プレイヤーの山札から2枚手札に加え召喚ステップへと移ります。
 

召喚ステップ

召喚カードを2枚(オールド・ワンが4体以上覚醒していたら3枚)めくり、カードに書かれた施設に邪教の信徒を配置します。

まためくった召喚カードにショゴスのマークが描かれている場合は、その数だけショゴスを一番近いゲートに移動させます。
 

ここで邪教の信徒が同じマスに4体配置される場合にはオールド・ワンが覚醒したりするため、そうならないように事前のターンで手を打っておく必要がありますね。
 
 
 
 
あとはこの繰り返しです。
協力して、クトゥルフが覚醒する前にゲートを封印しましょう。
 

感想

協力型のゲームということで、全員で相談しながらプレイできるというのは新鮮でいいですね。
クトゥルフの世界観ということもあって、メンツによっては多少TRPGっぽく遊ぶことが出来たのも面白かったです。

クトゥルフ知ってる方とプレイするなら、その雰囲気だけでも間違いなく楽しめるでしょう。
 

ゲームシステムに注目してみても、難易度も適度でやりがいのあるシステムになっているかなぁと思います。

強いて言うならプレイヤーの職業の強さに偏りがある感じでしょうか。
『ハンター』とか『記者』とかは優秀なんですが、『隠秘学者』とかが使いづらかったり。

職業はおおよそランダムで選ぶんですが、まあローカルルール(縛りプレイ)として任意の職業を選んで遊んでもいいですし、そこは工夫次第でしょう。
 

ゲーム自体の難易度は適度なんですが、比較的ルールがややこしく(説明書もややこしい)、ボードゲーム慣れしていない人とプレイするのはオススメしません。

協力プレイということもあり、ルールが理解できない人はルールを理解している人に頼りがちになってしまいそう。

この点だけはちょっと注意が必要ですね。
 

まとめ

クトゥルフを題材としたボードゲームはいくつかありますが、それらの中でも比較的軽い部類に入るんじゃないかなと思います。

こんな方にオススメ!

・ボードゲームでクトゥルフの世界観を味わいたい方
・協力プレイをしたい方

 

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